ソーシャルヘルスケア経営塾
ヘルスケア分野における新たな価値創造を担う
実践知の高いリーダー育成を目指します。
- 主催
- 一般社団法人ソーシャルユニバーシティ
- 一般社団法人知識リーダーシップ綜合研究所
当塾の開催に向けて
ソーシャルヘルスケア経営塾は、お陰様で今回で第10期を迎えます。第1期は次世代薬局経営塾という名称でスタートした当塾ですが、薬局の枠を越えた発想、コラボレーションなくして次なる時代は作れないという思いから、第2期は次世代ヘルスケアリテール経営塾、そして、第3期からソーシャルヘルスケア経営塾と改組し活動を拡大して参りました。
社会問題の解決というソーシャリティとヘルスケアを掛け合わせ、持続的なコミュニティ、社会作りを通じて、持続的なビジネスモデルを提言していくことにチャレンジしていきます。
当塾は、単なる「異業種交流」型とは異なり、普段は競争関係、もしくは取引関係となっている企業のリーダーが、一つの社会課題解決に向けて協働を意識していくという場です。これから始まる大きな転換点において、競争・取引から、共創・取組みへと大きく企業間の関係性を進化させていくきっかけにこの場がなればと思っております。
例えば、自動車業界においても、自動運転による安全なモビリティ空間の実現には、官民はもとより、競合同士の融合や、今までは関係性の薄かったIT、センサーなど様々なプレイヤーとの共創が欠かせません。これと同じように、ヘルスケア、医療の大きな社会課題を解決するようなエコシステムを単独で作り上げることは不可能です。
企業や事業は元々、社会、顧客の課題解決をした対価として報酬をいただきその利益を次なる社会、顧客の課題解決に投資してくものでした。しかし多くの企業で次世代を担う中堅層が目の前の目標に追われ、本来の目的を見失いつつあります。参加者の皆さんが、当塾を通じ、その目的を取り戻すことができれば幸いです。
新たなビジネスモデルのイノベーションを起こす次世代の経営者、リーダーの育成を通じ、持続的に成長可能な社会の実現を目指していきます。
当塾の特徴
最先端理論や、思考方法を学び、未来のあるべき姿を構想します。
異業種交流ではなく、競合、もしくは取引関係という企業のリーダーが、同じ問題解決を担う仲間となり、異なる視点を持ったメンバーの相互刺激を通じ、今まで以上に市場をより多角的に捉え、戦略を考える力を養います。
健康社会の実現に向け、ヘルスケアいう魅力的な市場創造に向け、お互いが思いを共有し、具体的なテーマの解決を共に議論することで信頼できるネットワークを育みます。
最終発表会に向け、塾長、副塾長による個別相談も対応いたします。
講師紹介
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- 塾長 吉澤 靖博
- 薬樹ウィル株式会社 代表取締役(障害者雇用)
- 1989年薬樹株式会社入社。2010年同グループ内においてNPO法人Liko-net設立に参画、環境先進地域・岩手県葛巻町との協働やソーシャルイノベーションセミナー・青山ソーシャル映画祭などの企画を通じて、社会課題啓発活動を展開している。2011年には、学術団体地域デザイン学会設立にも参画。
主な著書『地域ブランドのコンテクストデザイン(共著)』など。
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- 副塾長 片岡 裕司
- 株式会社ジェイフィール 取締役コンサルタント
- 一般社団法人知識リーダーシップ綜合研究所 ディレクター
- アサヒビール株式会社、同社関連会社でのコンサルティング部門で活躍後独立。
数多くの外食チェーンの成長戦略を立案。現在では組織作りのプロフェッショナルとして組織開発プロジェクトやミドルマネジャー向けの研修講師を中心に数多くのプロジェクトを担当。特に、人づくりを通じた組織風土改革およびその実現に向けた経営機構改革に関するコンサルティングを行っている。
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- 特別講演 植松 努
- 株式会社植松電機 代表取締役
- 株式会社カムイスペースワークス 代表取締役
- NPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC) 理事
- 全国各地での講演やモデルロケット教室を通じて、人の可能性を奪う言葉である「どうせ無理」を無くし、夢を諦めない事の大切さを伝える活動をしている。
また、2010年4月より「より良くを求める社会」の実現に向けて、赤平にて「住宅に関するコスト1/10、食に関するコストを1/2、教育に関するコスト0」の実験を行う「ARCプロジェクト」を開始。
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- ビジネスモデル創造 松本 祐一
- 多摩大学 経営情報学部 教授
- 産官学民連携センター センター長
- 専門は地域経営論。 数多くの地域再生、地域ビジネスプロジェクトに携わる。
学問のバックグラウンドは、社会学、戦略論、消費者行動論、マーケティング。
学生時代にNPOの運営を経験、その後、マーケティング会社で商品開発・市場開発の仕事に従事し、2005年から現職。
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- ビジネスモデル創造 河野 龍太
- 株式会社インサイトリンク 代表取締役
- 多摩大学大学院 教授
- 博報堂、博報堂ブランドコンサルティング、博報堂DYホールディングス顧問、ITベンチャー数社の経営などを経て現任。
「ビジネスモデル・キャンバス」の開発者アレックス・オスターワルダー氏が設立したイノベーション支援企業Strategyzer(ストラテジャイザー)のオフィシャル・トレーナー(日本で唯一人)。
世界的に実績のあるStrategyzer のツールやノウハウの指導を通じて、ビジネスモデル改革、新事業開発、イノベーション人材トレーニングを多数の企業に対して支援。早稲田大学法学部卒業。英国ウォーリック大学経営大学院(Warwick Business School)でMBA取得。
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- 実践知 岡田 正人
- 株式会社メディックス 執行役員 経営企画部部長
- 株式会社Medopty 代表取締役CEO
- MBA・薬剤師
2018年には株式会社Medoptyを立ち上げ、10年以上現場を監督した経験を元に、理 念経営、ビジョン構築、
戦略策定、組織運営を一連の経営プロセスとして融合し、企業 成長を促す経営モデルを提案している
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- プログラム監修 徳岡 晃一郎
- 多摩大学大学院 教授
- 一般社団法人知識リーダーシップ綜合研究所 所長
- 株式会社ライフシフト CEO
- 東京大学教養学部卒。80年日産自動車入社。人事部門、欧州日産などを歴任。99年からコミュニケーション戦略コンサルティングでは世界最大手のフライシュマン・ヒラード・ジャパンSVP、パートナーへて現職。人事制度、社内コミュニケーション、企業変革などを担当。
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- 特別講演 秋山 和宏
- 医療法人財団松圓会 東葛クリニック病院 副院長・消化器外科部長
- 一般社団法人 みんながみんなで健康になる 代表理事
- 多摩大学大学院 医療・介護ソリューション研究所 フェロー
- 医学博士、MBA(経営学修士)
日本外科学会 専門医、日本消化器外科学会 専門医、
日本静脈経腸栄養学会 学術評議員、日本褥瘡学会 評議員
日本ウオーキング協会 ヘルスウオーキング指導士<専門分野>
消化器外科、チーム医療、NST(栄養サポートチーム)、褥瘡
著書に『医療システムのモジュール化―アーキテクチャの発想による地域医療再生』(白桃書房)
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- 特別講演、ワークショップ 山崎 亮
- studio-L 代表
- 東北芸術工科大学 教授(コミュニティデザイン学科長)
- 慶応義塾大学 特別招聘教授
- 1973年愛知県生まれ。大阪府立大学大学院および東京大学大学院修了。博士(工学)建築・ランドスケープ設計事務所を経て、2005年にstudio-Lを設立。地域の課題を地域に住む人たちが解決するためのコミュニティデザインに携わる。まちづくりのワークショップ、住民参加型の総合計画づくり、市民参加型のパークマネジメントなどに関するプロジェクトが多い。「海士町総合振興計画」「studio-L伊賀事務所」「しまのわ2014」でグッドデザイン賞、「親子健康手帳」でキッズデザイン賞などを受賞。
著書に『コミュニティデザイン(学芸出版社:不動産協会賞受賞)』『コミュニティデザインの時代(中公新書)』『ソーシャルデザイン・アトラス(鹿島出版会)』『まちの幸福論(NHK出版)』などがある。
プログラム
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- No.
- 日時
- 会場
- テーマ
- 概要
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- No.
- 1
- 日時
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2024年
4月9日(火)
10時~17時
- テーマ
- イノベーション
- 概要
- 1.特別講演(10:00~12:30)
・植松電機株式会社 社長 植松 努 氏
(概要)北海道でロケット打ち上げに挑戦する植松社長から、不可能を可能にするマインドセットを学ぶ
2.イントロダクション
・塾長 吉澤 靖博
(概要)ソーシャルイノベーションの必要性を理解する
3.オープン&ソーシャルイノベーションに向けて①
・副塾長 片岡 裕司
(概要)これからのイノベーションの形を学び、自分の原動力を知る
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- No.
- 2
- 日時
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2024年
5月17日(金)
or
5月21日(火)
10時~17時
- 会場
- 渋谷
- テーマ
- イノベーション
発想法
- 概要
- 1.社会課題解決型ビジネスの発想法
・多摩大学産官学連携センター センター長 松本 祐一 氏
(概要)データドリブンではなく、現場参加型で社会解決型のイノベーションを実現する方法論を学ぶ
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- No.
- 3
- 日時
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2024年
6月21日(金)
10時~17時
- 会場
- 渋谷
- テーマ
- ビジネスモデルと
実験知
- 概要
- 1. 次世代ビジネスモデル構築に向けた方法論を学ぶ①
・株式会社インサイトリンク 代表取締役/多摩大学大学院 教授
河野 龍太 氏
(概要)ビジネスモデルのデザインツール、「ビジネスモデルキャンパス」について学ぶ
2.フィールドワーク①
・認定NPO法人Homedoor 副理事長 松本 浩美 氏
(概要)ソーシャルイノベーションの実践家の現場に触れ、実践知を学ぶ
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- No.
- 4
- 日時
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2024年
7月19日(金)
10時~17時
- 会場
- 渋谷
- テーマ
- ビジネスモデルと
実験知
- 概要
- 1. 次世代ビジネスモデル構築に向けた方法論を学ぶ②
・株式会社インサイトリンク 代表取締役/多摩大学大学院 教授
河野 龍太 氏
(概要)顧客への価値をデザインする、「バリュープロポジションキャンパス」について学ぶ
2. フィールドワーク②
・株式会社UPDATER 代表取締役 大石 英司 氏
(概要)ソーシャルイノベーションの実践家の現場に触れ、実践知を学ぶ
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- No.
- 5
- 日時
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2024年
8月20日(火)
or
8月23日(金)
10時~17時
- 会場
- 渋谷
- テーマ
- 実験知
- 概要
- 1. 実践的事業計画の作り方
・株式会社メディックス 執行役員 経営企画部部長/ 株式会社Medopty 代表取締役CEO
岡田 正人 氏
(概要)実践的で、意味のある事業計画書の作成について学びます。
事業計画書とは何を明らかにすることで、どう使うのかを学びます。
2.グループワーク(中間に向けてのチームワークタイム)
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- No.
- 6
- 日時
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2024年
9月16日(月)
10時~18時
- 会場
- 渋谷
- テーマ
- イノベーションとリーダーシップ
中間報告会
- 概要
- 1. 特別講演① 10:00~12:00
・多摩大学大学院教授
徳岡 晃一郎 氏
(概要)新たなビジネスモデルを創造するリーダーに求められる型について学びます。MBB(Management by Belief)という概念を理解し、自分自身のリーダーシップ開発に役立てる。
2. 特別講演② 13:00~15:00
・東葛クリニック病院副医院長/一般社団法人みんなが みんなで 健康になる
代表理事 秋山 和宏 氏
(概要)医師としての活動と同じく、病気をしない社会システムづくりを目指す社会活動家でもある秋山先生から具体的な活動やその背景となる哲学について学ぶ
3. チーム提案中間発表会 15:30~18:00(予定)
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- No.
- 7
- 日時
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2024年
10月8日(火)
or
10月10日(木)
10時~17時
- 会場
- 渋谷
- テーマ
- 実践知
- 概要
- 1.特別講演
・studio-L代表/ コミュニティデザイナー
山崎 亮 氏
(概要)NHK・プロジェクトXでも取り上げられ、世界的に有名なプロジェクトなどを多数手掛ける山崎氏から社会を変えるデザインについて学ぶ
2. 最終発表に向けてのワークタイム
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- No.
- 8
- 日時
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2024年
11月26日(火)
10時~17時
- テーマ
- 最終発表会
- 概要
- 1. チーム提案最終発表会 13:00~16:00(予定)
2. 全体統括&参加者振り返り 16:00~17:00
3. 終了後懇親会 17:00~
募集要項
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- 受講期間
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第10期 全8回
2024年4月9日~2024年11月26日(予定) 詳細はプログラムをご確認ください。
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- 参加費
- 60万円(税別)(1社2名様までの合計参加費です)
※3名以上の参加をご希望される場合は事務局まで相談下さい。
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- お申込み
- お申込みフォームに必須事項を入力し内容をご確認の上、送信ボタンを押して下さい。
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- お支払い
- お申込み頂きました後、ソーシャルヘルスケア経営塾事務局より請求書を送付いたします。
※お振込をもってご参加の確認とさせて頂きます。1回目のセッションまでにお振込くださいますようお願い申し上げます。
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- お問合わせ
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一般社団法人ソーシャルユニバーシティ
電 話:03-6258-5788
メール:お問合わせフォーム
- 協力
- 株式会社パル・オネスト
- 株式会社メディカルシステムネットワーク
- 株式会社メディックス
会場
参加者の声
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白十字株式会社 國米 彩花面倒なことは後回し人間
↓
すぐに行動する人間へ -
株式会社メディカルシステム
ネットワーク 藤井 草太漠然とした目標
↓
しみじみ感のある目標当経営塾では、薬局の薬剤師の経験しか社会経験が無かった自分にとって、外の世界を知る良いきっかけになりました。この塾で知った講師・書籍からは、自らの人生の糧になるような言葉との出会いもあり、さらなる外部への興味を駆り立てられました。また、当塾の特色として「利益」だけなく「社会課題」と絡めてモデルを考える考えは、「利益」と「医療マインド」の中で業務に当たる医療従事者にとって身近であり、主体性を持って取り組むことができました。
最終発表というゴールに向けて3~4人の異業種が1チームで活動を行うスタイルは、社会課題やビジネスモデルに対する業種間や個人の認識の違いを洗い出すことができました。自らの凝り固まった視点を認識することができ、クリティカルシンキングやチームビルディング能力を鍛えることができました。インプットとアウトプットを繰り返しながら過ごしたこの8ヶ月間の経験は、今後の人生の中でさらなる飛躍をするための起爆剤であったことを確信しています。 -
株式会社UPDATER 中条 真理子面から見た社会課題解決
↓
本質までつきつめた
気持ち良い社会課題解決経営塾全回を通じて、社会課題に対する認識が、社内と外部の世界とでかなり違うものだということを学びました。自分の常識を伝えることの難しさや、事業を計画するにあたり、引っかかっている小骨を取り続けることは、遠回りのようで実は一番の近道であるということ、机上で考えることと実践してみることのバランスが難しいことに気づきました。社会課題を解決する事業をするには、やはり啓発や分かりやすいもの、ある程度のお膳立てや気軽にできることなども考えていかなければならないため、机上で考える時間より、外で話を聞く時間を増やしたいと思います。
最終発表を終えて、事業を進めるにあたり、すでにマニアックになっている自分の知識をわかりやすくシンプルに一言で伝える技術がない、やりたいことや構想はあるが、それを聞く人の立場やスタンスに沿った形に変えて伝わるように伝えることができない、信念に対する小骨を放置してしまうなどの課題を認識することもできました。今後は、温室のような自社や、同じ志を持つ人々などの環境に甘えず、外の世界ともっと接点を持ちたいと思います。そのために、知らない人を置いてきぼりにしないキャッチーなエレベータスピーチを考え、諦めずに小骨を取り続け、軸をブラさないように進んでまいります。
私達の班はLGBTQ+が抱える医療の受診抑制という課題とアプリ開発をテーマにビジネスモデルを構築しました。新規ビジネスの検討にあたっては、学んだ中で特にバリュープロポジションキャンバスを使用したことで飛躍的に課題解決に近づいたことが印象に残っています。
ターゲットとなる顧客の悩みや課題を可視化して、実際に製品によってその課題を解決に繋ぐことができました。また、班のメンバーは医療に携わる事業会社ではありましたが、それぞれ特化する分野が異なることから多角的な視座で議論することができ、刺激的な経験となりました。今後は白十字の事業とこの経験を照らし合わせ、各業務の中においても学びを生かしていきたいと思います。